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明治31年式・19年式の読み方

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戸籍には年代によって様々なタイプがあるのでした。↓

ここでは「4」の明治31年式と「5」の明治19年式について、
かなりざっとですが、見ていきます。

タイプ4
明治31年式戸籍

サンプルです。↓

明治31年式サンプルその1

前のページで見た大正4年式と、あまり変わりません。
最も大きな違いは、戸主の欄の左下に、その人物が戸主となった日付や原因、が記されることです。↓

戸主と為りたる原因及び年月日

先頭の見出しが「本籍」ではなく「本籍地」となっているのも、明治31年式だけの特徴です。 細かい違いですが、判別方法として知っておくとよさそうです。↓

見出し

様式が似ているだけでなく、ルールという点でも大正4年式と大きくは変わりません。 どちらも家制度の戸籍なので、↓

というルールは共通です。
既に紹介した大正4年式の読み方がほぼそのまま通用するので、読み方を詳しく解説はしません。

1つだけ注意点をあげるとすれば、
先ほど見た「戸主と為りたる〜」という欄の扱いです。↓

欄

ここには今の戸主が家督を継いだ日付が記載されます。
当時は戸主の交代が、新たに戸籍を作り直す原因の主たるものでしたから、 この日付こそが戸籍の作られた日であると考えて大体はOKです。↓

大体ここが作成日

しかしあくまで「大体」であって必ずではありません。
大正4年式のところでも見たように、戸主が交代したことによって新しい戸籍が作られるのは確かですが、 その時できたのがこの戸籍であるとはどこにも書かれていません。

もしかしたら、戸主が交代した後に一家はどこかへ転籍をしていて、その転籍でできたのがこの戸籍かもしれないのです。

このサンプルでは、明治32年8月に太郎が家督を継いだと記されており、一見ここが始まりのようですが、↓

欄

事項欄をよく読むと、その後の明治35年12月に一家がぼたん町から、ここさくら町に転籍をしてきたことがわかります。 つまりここが本当のスタートでした。↓

ぼたん町→さくら町

明治31年式戸籍がいつ作られたのかを読むためには、2つの欄を見比べて、出来事の時系列を整理する必要があるということです。↓

2つの欄

Point

明治31年式のスタート地点は、2つの欄を見比べないとわからない。

タイプ5
明治19年式戸籍

現在取得できる最も古いタイプの戸籍、それが明治19年式です。↓

明治19年式サンプルその1

大正4年式や明治31年式と比べると、各々の両親の名前が記載されないなど情報量が少ないため、 少し寂しいというか、スッキリしている感じです。

先頭の欄を見ると、「本籍」や「本籍地」といった見出しがありません。↓

見出しがない

実はここには世帯の住所が記されています。この頃の戸籍は住所ごとに作られていました。 もしかしたら当時は家族が同じ場所に住むのが当たり前で、本籍と住所を区別する必要性が薄かったのかもしれません。↓

住所欄

よって、先頭の欄に見出しがなければ、明治19年式であると判別できます。↓

見出しがない

明治19年式は、家制度における戸籍ではありません。
つまりこれまで見てきた大正4年式や明治31年式とは、異質の戸籍であるといえます。↓

家制度

しかし、その違いを意識する必要はありません。
これまで見てきた戦前戸籍の3つのルール・・↓

はこの明治19年式においても健在です。
これまでと同じやり方で読むことができるので、詳しい解説はしません。

1つだけ厄介な点として、
当時は制度の運用がいくらかルーズであったようで、↓

いつ作られたのかどこにも書いてません。

や、

何が原因でできた戸籍かわかりません。

といった風に、本来なら書かれていなければいけないはずの情報が、何となく漏れている戸籍がしばしばあります。

必要な情報が欠けていれば、
そこからさらにさかのぼって次の戸籍を取得することができません。

そういう場合はどうしましょうか?

それ以前の戸籍が必要なときは、
役場の担当者に相談すれば、何とか見つけてくれることもあります。

それも無理なようなら、その旨を記した上申書を提出するように法務局からは言われます。

Point

明治19年式には、しばしば問題戸籍がある。

戸籍が存在しないとき・これ以上さかのぼれないとき

以上、5種類の戸籍を見てきました。

最後に、戸籍を取りたくても役場に存在しない場合があること、についてお話します。
古い戸籍を請求したとき、↓

もうその戸籍はありません

と役場から言われることがあります。
あるはずの戸籍がない理由は、↓

の2つです。
保存期間については現在は150年と定められているので、最も古い明治19年式でもまだ余裕があるはずなのですが、 法改正のタイミングに問題があり、既にかなりの戸籍が廃棄されたともいわれています。

その廃棄よりも多いと感じるのが「2」の焼失で、
東京大空襲で焼けてしまって取れない、などのケースには、かなり頻繁に遭遇します。

そういう場合はどうするんですか?

仕方がないので、その旨の証明書を役場からもらい、 それを戸籍の代わりとして、法務局や金融機関に提出することになります。 証明書の呼び名は役場ごとに違うかもしれませんが、

戸籍の廃棄証明書をください。

といえば通じるはずです。
費用は1通300円ほどで、無料のところもあります。

お疲れ様でした

以上、ここまで様々なタイプの戸籍の読み方を見てきました。
いかがだったでしょうか。

取得した戸籍をパラパラと眺め、
家族の歴史をひも解いていくことには、意外な楽しさがあります。

名前だけかすかに聞いたことのあった遠い祖先のことが、前よりもわかりました。

など何かしら発見があるものです。

ここで紹介したサンプルとは違い、実際の昔の戸籍は手書きされています。 専門家でさえ読むのに苦労させられる代物なので、なかなか一筋縄ではいかないでしょうが、 戸籍の取得だけをこちらが低額で代行することも可能ですので、↓

ダメだったらプロに頼めばいいんだから。

と気楽に構えてぜひ挑戦してみてください。
ここまで大変お疲れ様でした。

【目次】 戸籍の読み方

  1. 1. 戸籍の基本
  2. 2. 平成6年式
  3. 3. 平成6年式その2
  4. 4. 昭和23年式
  5. 5. 大正4年式
  6. 6. 明治の戸籍  ←Now

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