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昭和23年式の読み方

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戸籍はこれまで何度も書式が改製されており、
これまで見てきたのはその1つ(最も新しいタイプ)に過ぎません。

これまで紹介してきた「1」と、もう取得できない「6」を除いた「2〜5」について、 ざっと見ていくことにしましょう。

タイプその2
昭和23年式戸籍

サンプルです。
実際にはもう少し横長ですが。↓

昭和23年式サンプルその1

見てのとおり、縦書きとなっています。
戸籍には様々なバージョンがありますが、最新の平成6年式を除き、全て縦書きです。↓

横と縦

よって縦書きというだけでは、2〜5のどのタイプの戸籍なのかわかりません。
判別方法を知っておきたいところです。

戸籍に書かれている年代を見れば大体わかるのでは?

と思うかもしれませんが、平成6年式とか昭和23年式といった名前は、あくまで戸籍改製の根拠となる法律が定められた年を表しているに過ぎません。

法改正に合わせて全ての戸籍が同時に新しいものに変えられたわけではなく、 実際に改製するタイミングは市区町村によってまちまちでした。 したがって、↓

この戸籍には昭和25年のことが書いてあるぞ。
ということは昭和23年式だろう。

といった判断はできないことになります。
そこで戸籍の先頭にある、筆頭者の名前が書かれた欄の見出しに注目します。↓

筆頭者の欄

↑この見出しが「氏名」となっていれば、昭和23年式です。
他の4つの縦書き戸籍では、ここは「前戸主」と記されているのです。 戦前は今と戸籍制度が大きく異なっていて、筆頭者ではなく戸主と呼ばれる存在が定められていました。

Point

縦書きで筆頭者欄の見出しが「氏名」なら昭和23年式。

平成6年式との違いは、
縦書きである点もそうですが、記述が文の形式になっていることです。↓

文になっている

平成6年式では、結婚などの出来事について、日付や配偶者の名前など必要な情報が項目ごとに分けられ、簡潔に記されていました。↓

婚姻日

しかし昭和23年式では、そうした情報が「誰といつ結婚してどこの戸籍から来ましたよ」と、文の形式で書かれます。↓

文章になっている

さらに数字がアラビア数字ではなく漢数字で書かれ、しかも「一」を「壱」と記すなど古い表記を用いるので、読みづらさが増しています。

今の表記 古い表記

見比べれば、違いが歴然です。↓

【平成6年式の記述】

【婚姻日】平成10年2月24日
【配偶者氏名】鈴木一美
【従前戸籍】もみじ県もみじ市もみじ町456番地 佐藤父郎

【昭和23年式の記述】

昭和五拾年参月弐拾六日鈴木花子と婚姻届出同年四月一日ひまわり県ひまわり市長から送付もみじ県もみじ市もみじ町四百五拾六番地山田父郎戸籍より入籍

とはいえ多少読みづらい点を除けば、内容は平成6年式と同じようなものです。 先頭に本籍地と筆頭者の名前があり、その下に戸籍事項欄といってその戸籍全体についての記載をする欄、 そしてそれ以降にそれぞれの者についての記載が続きます。↓

注釈

では読み進めていくことにしましょう。

いつからいつまでの戸籍なのか

まずはこの戸籍がいつ作られたのかを探します。
戸籍事項欄を見ましょう。戸籍がいつ作られ、いつ終わりを迎えたかといったことは、基本的にここに書かれます。↓

全体について書く欄

「婚姻の届出により〜編製」とあります。
筆頭者の山田太郎が結婚の届出をしたことによって昭和50年4月1日に作られた戸籍、であることがわかります。↓

編製

ちなみに4月1日は太郎が結婚をした日ではなく、結婚の届出をさくら市の役場が受け取った日です。

さらに読み進めていくと、
平成3年に一家がここからひまわり県に転籍をしていったことがわかります。 すなわちこれがこの戸籍のお蔵入りとなった日です。↓

転籍

まとめるとこの戸籍は、昭和50年4月1日に筆頭者の太郎の結婚によって作成され、 平成3年2月1日に一家がひまわり県へ転籍していったことでお蔵入り(除籍)となったことがわかりました。

なお、欄外を見ることで、まだ現役であるのかそれとも既にお蔵入りとなっているのか、判断することができます。 右上や左の欄外に「除籍」とあれば、もう使われていない古い戸籍だという意味です。↓

右

ここに「改製原戸籍」や「原戸籍」と記されていることもあります。
この場合もやはり、既にお蔵入りとなった古いものです。↓

右

では除籍と改製原戸籍は同じ意味なんですか?

と言われれば、少し違います。

除籍は一家の転籍や、メンバーが全員亡くなったなど、そこにいる人たちの側の事情でお蔵入りとなったものをいいます。↓
いらない

一方で改製原戸籍は、戸籍の様式を新しいものに変えたいから今の戸籍を出て行ってください、というお国の側の事情でお蔵入りとなったものです。↓
移って

もう使われていないという点ではどちらも一緒なので、あまり違いを意識しなくていいですが、 1点注意が必要なのは、改製原戸籍の場合、お蔵入りとなった事実やその日付が、欄外に記されるということです。↓

欄外

↑平成8年の9月1日に、戸籍を新しいもの(平成6年式)にリフォームしたのでお蔵入りとなりましたよ、と書かれています。

平成6年に改製されたようにも読めますが、これはきっかけとなる法改正のあった年のことです。 間違えないようにしましょう。

思い出してほしいのですが、除籍の場合は、お蔵入りとなった事実やその日付は、戸籍事項欄に記されたのでした。 ここには戸籍全体に関することが書かれるので、当然のことといえます。↓

転籍

しかし改製原戸籍の場合、それが家族の側の事情ではないからなのか、戸籍事項欄には改製について何も書かれず、欄外に記されるのです。 昭和23年式の特徴です。↓

欄外

終わった日について戸籍事項欄に何も書かれていないからといって、現役の戸籍であると勘違いしないよう気を付けましょう。

これ以前の戸籍を取るには

山田太郎の出生日を見ると、昭和25年6月1日とあります。
これはこの戸籍が作られた昭和50年よりだいぶ前です。↓

出生日

ということは太郎には、これ以前の戸籍がどこかに存在するということです。
どこにあるのでしょうか?

ここで思い出してほしいのは、この戸籍が太郎の結婚により作られたものであるということです。↓

編製

太郎の身分事項欄を見れば、結婚について詳しいことが書かれているはずです。
ありました。↓

身分事項欄

ここにある記載から↓

  • 太郎が昭和50年3月26日に鈴木花子と結婚したこと
  • 婚姻届はひまわり市の役場に出したようであること
  • 婚姻届がそこからさくら市の役場に4月1日に送られたこと
  • 結婚をする前、太郎の本籍はもみじ県にあったこと
  • 結婚前に太郎が入っていた戸籍の筆頭者は、山田父郎という人物であったこと

がわかります。
太郎の以前の戸籍が欲しいときは、もみじ市の役場へ行って、↓

本籍地はもみじ町456番地、筆頭者の名前は山田父郎。
太郎の出生から昭和50年4月1日より前までの謄本を、この役場にあるだけ全部ください。

という具合に指定すればいいでしょう。

次のページでは、大正4年式を見ていきます。

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【目次】 戸籍の読み方

  1. 1. 戸籍の基本
  2. 2. 平成6年式
  3. 3. 平成6年式その2
  4. 4. 昭和23年式  ←Now
  5. 5. 大正4年式
  6. 6. 明治の戸籍

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